我が家には自閉症と経度知的障害の診断を受けた男の子Tくんがいます。
Tくんは急な予定変更や状況を察することが苦手です。
そのためお出かけするときは、目的地、行き方、到着するまでの時間などを事前にお話しするようにしています。
また、お出かけのときは周りに迷惑をかけないために、本人が困らないためにお約束を設けることにしました。
そんな我が家のマイルールをご紹介します。
お約束が出来る前は
言葉でのコミュニケーションが出来るようになったのは4歳ごろでした。
それ以前は、Tくんは外にでると勝手にどこかに行ってしまう状態でした。
常に夫と私が追いかけてて、へとへと・・・。ハーベスでもつければよかったのかな。
また急な予定変更も苦手です。
公園で遊んでいたら雨が降ってきたので帰ろうと伝えても、本人はここで遊びたいと大泣き。
楽しみにしていたお出かけも行くまでの時間がかかってしまい、もう帰りたいと大泣き。
暴れまくって私がかけている眼鏡が吹っ飛んだりといろいろな修羅場を乗り越えてきました。
そのため、お出かけではどうすれば良いかわからなくなってしまいました。
療育の先生に相談すると見通しや守ってほしいことを教えてあげると安心できるかもと教えてもらいました。
さっそく夫と話しあい、Tくんに提案していくことにしました。
子どもとのお出かけルールは?
どの場面でも共通してお願いしているルールは
- 走らない
- 大声で話さない
- お母さん(お父さん)のそばから離れない
以上の3点をお出かけするときに伝えています。
走らないは、急に走ったら周りの人にぶつかるかも?
大声で話さないは、周りの人からうるさいって思われるかも?
お母さん(お父さん)のそばから離れないは、急にいなくなったらわからなくなっちゃうかも?
理由も話して、お互いが納得いくルールを作るようにしました。
事前にどういう状況になるか伝える
急な予定変更といえば
- 出発しなければならない時間を過ぎた場合
- 電車や車が止まってしまった場合
- 天気が悪くなった場合
他にもありますが、以上の場合は事前にどうするかを先に説明しておきます。
時間を過ぎた場合は別の場所に行くとかの代替案など。
先に説明することで、状況が変わった場合には落ち着いて説明することが出来ました。
癇癪がひどくてルールが守れないときは
そして、本人の癇癪がひどすぎて手に負えなくなってしまった場合や全く約束が守れなくなった場合は、「家に帰ります」と本人に伝えてます。
いざ、お出かけ!!の前日は
では、いざお出かけに!!
一緒に仮面ライダーWの映画を見に行きました。
映画上映時間は朝の早い回ということもあって、家を出るのは7時の予定。
いつも7時ごろ起きているので、起きれない可能性もあり、映画を見ることが出来なくなる可能性もあります。
そこで、前日に再度お約束のお話しました。
上記のお約束のルールに+アルファをして伝えました。
- 7時に家を出れなかったら、映画にはいかない
- 映画に行くまでの道順←紙に書いて視覚化しました
- 電車に乗った時の注意事項(走らない、大声で話さない、お母さんのそばから離れない)
- 映画館での注意事項(大声で話さない、トイレに行きたくなったらこそっと教える、前の座席をけらない)
- もしお母さんと離れたときは大人の人に助けてもらう
(我が家は電話番号を書いた紙を鞄に仕込みます)
当日の様子
なんと、5時50分に自ら起床!!!
息子は興奮していたのか夜中に3回ほど起きていたので、たぶん起きないだろうなと思ったら・・・
よほど楽しみにしていたようでした!
着替えもいつも半袖が着たいと大騒ぎするのに(12月に見に行きました)、自ら長袖を着ていました。
ごはんも食べて、歯磨きとトイレもすまして、
いざ7時に出発することが出来ました!
駅までは歩いて20分。
朝焼けを見ながら、寒い道を手をつなぎながら歩きました。
途中公園の中を横切ったのですが、木々の葉がきれいに色づいていました。
「みてー、赤く色づいているね」「黄色い葉っぱもあるね」「あれはもみじ?」など
紅葉を一緒に楽しむことが出来るようになるなんて、
成長したなと感じました。
そうこうしてるうちに駅に到着。
切符を買って、息子本人に管理してもらいました。
電車に乗ってからは、外の景色が気になるようで、ずっと外をみていました。
駅に到着してからは、一緒に映画館まで並んで歩くことが出来ました。
上映時間前に無事に映画館に到着することが出来ました。
いざチケットを購入する段階で、あれ?特別料金???
療育手帳をもっているから、割引きくはずじゃ・・・?
特別料金って期間限定やイベントなどで通常料金と異なる設定なんですね。
もう上映まで20分しかないし、本人もとても楽しみにして
なにより頑張って早起きしている。
もう買うしかないですね(-ω-。)
チケット買ってからは、トイレに行ってから
ポップコーンとジュースを購入していざスクリーンへ。
スクリーンの椅子に座るときには上着と靴を脱いで、背もたれに背中を付けて座ることが出来ました。
上映まで待っていると一緒に見る人は大人の男の人ばかりで、
Tくんのような子どもは一人もいませんでした。女性も私ともう一人だけ。
え?見る映画を間違えた??(アダルト系?)と心配し始めましたが、
映画内容は全くアダルト要素は全くありませんでしたε-(´∀`*)ホッ
フィリップと翔太郎の出会い、おやっさんの最期を描いた作品で、Tくんは大満足してました。
上映中は足をぶらぶらしたり、おしゃべりしてしまうなどの行為もなく、終始集中してみることが出来ていました。
ちなみにTくんは最近おやっさんのエンディングの歌を歌うようになり、次の誕生日の時は仮面ライダーWのドライバーが欲しいとリクエストされています。
帰りの電車に乗る前には、再度お約束を復唱してから乗りました。
車内を走り回ることもなく、帰りも車窓の風景を楽しんでいるようでした。
また一回り成長を感じることが出来ました。
連れていけてよかった⸜( ˙꒳˙ )⸝
まとめ
お約束が身につくまでは途中で帰ることもしばしばありました😭
帰るときは本人も大泣きで本当にしんどかったです。
何度も繰り返し伝えるのは非常に根気がいりますが、我が家は続けたことでお出かけが非常に楽になりました。また成長に伴ってルールを見直す必要はありますが、現段階ではこんな感じです。