夏に開催されるお祭りで定番メニューといえばかき氷ですよね。かき氷だと赤ちゃんでも誤飲の心配もがなく、暑い夏には水分補給としてあげる方が多いのではないでしょうか。
そのシロップの原材料をよく見ると、たまに「はちみつ」が入っていることがあります。
「はちみつ」は1歳未満はたべてはいけないことはご存じでしょうか?
かき氷のシロップに「はちみつ」が入ってる?
お祭りで提供するシロップの原材料表示を見ていると、はちみつの文字がはいっていました。
はちみつは1歳未満のお子様はあたえてはいけないと書いてあるではありませんか。
なぜ一歳未満はだめなのでしょうか?
乳児ボツリヌス症とは?
はちみつにはボツリヌス菌という毒素が含まれていて、はちみつを摂取すると「乳児ボツリヌス症」を発症することが知られています。
生後1歳未満の乳児においては、腸内環境が成人とは異なり、腸管内でのボツリヌス菌の定着と増殖が起こりやすいとされます。ボツリヌス菌は、芽胞(がほう)を形成しますが、この芽胞で汚染された食品を乳児が食べると、腸管内で発芽、増殖して、毒素を産生して乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
赤ちゃんはまだお腹の中がきちんとできていないと、ボツリヌス菌という毒素に負けてしまうようですね。
どんな症状?
症状は、便秘が数日間続き、全身の筋力低下、脱力状態、哺乳力の低下、泣き声が小さくなる、特に、顔面は無表情となり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなるといった症状を引き起こすことがあります。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
重篤な症状もあるとのことで、対象年齢ではない0歳は気を付けなければなりません。
1歳を過ぎると、腸内環境が整うのではちみつを食べても大丈夫です。
0歳から参加する場合は、はちみつが入っていないシロップを準備しましょう
はちみつがはいっていないシロップも売られています。
店側として提供する場合は購入する際に原材料表示をよく確認してみましょう。
もし0歳の赤ちゃんを連れて参加する場合は、店頭でシロップにはちみつが入っていないかを確認してみましょう。